こんにちは。ユタカニです。
この記事は前回の単語対策の記事の続きです。
今回は、TOEICの文法で個人的に厄介だった「時制」についてまとめてみました。
TOEIC Part5 時制問題は何が難しいの?
英語学習で初心者を悩ませる1つが時制の問題です。現在過去未来だけならまだしも、英語はこの時間の考え方がかなりはっきりしており、なかでも正解率が低いのが現在完了、過去完了の問題と言われています。
そこで例題を用意してこの2つを解説してみました。
私はPart5の時制問題の正解率が低くて、問題集の模試でもスコアが頭打ちの時期がありました…。その時の経験をもとに、壁を突破したきっかけとなった対策を例題を使って紹介していきます!
Part5 時制問題例題1:現在完了の難しい問題
それでは早速例題です。
I () tennis for a year.
1. play
2. played
3. have been playing
4. had played
正直、1~4はどれもおかしくない感じがしませんか?
ところが英会話を習っていた時に、ネイティブ講師の話を聞くと、1,2,4は明確に違和感があるし意味も通じづらいということでした。
(ちなみにこれは、 3. が正解です(私は1年間テニスを続けてます)
問題は、なぜ1,2,4が間違いか?というところです。これを説明する参考書は意外に少ないなと思います。原因は文の後ろのfor a yearです。
「1年間」というのは期間、時間の幅を表していますが、そうなると1,2の文型はピンポイントの時点を表すことになり、相性が悪いのです。
ちなみに1.が正解になる文なら、
I play tennis.だけでOKで、この場合、「日常的にテニスをしている(プロ選手)」というニュアンスが出てきます。
2.ならI played tennis yesterday. と過去のある時点を表す単語があればOKです。
TOEICのPart5の難しい点として、こうした問題はこの知識があれば即答できる反面、ないなら時間を無駄にした挙句不正解になってしまう可能性があることです。
そう考えると、TOEICはネイティブの人たちが作っているだけあってよくできてますね。また、高スコア者の場合も、文の最後のfor a yearで即座に1.2.4.を除外できると思います。
では次に、4.のHad ~edについて考えていきます。
Part5 時制問題例題2: 過去完了の難しい問題
先ほどの問題の選択肢、
「4. had played」。
これは学校では過去完了とかって習いましたよね。(個人的に過去って完了してるに決まってない?と違和感がある日本語ですけど汗)
いよいよ日本語だけではよくわからない考え方ですね。でもちゃんとルールがあります。この表現は過去のある期間をスタートにして、そのさらに前を表します。
つまり、過去完了という形は性質上、一文だけで使うことはあまりないのです。
過去完了がわかりやすい例としてこんな例文がよく出ます。
When I arrived at the station, the train had left.
駅に着いたとき →「過去のスタート地点」
電車は行ってしまってた → 「上記のスタート地点より過去のこと」
このように自然に過去完了を使おうと思うと自然に二文構成になります。
TOEICのpart5で、設問が一文しかない場合、had〜edはほぼ正解から外して良いでしょう。時制の問題に関してはTOEIC制作者はおそらく、part5で、このようなネイティブ的知識を持った人かどうかを振り分けるために出題した可能性が高いです。
ここまでまとめると、今回の例題ではこんな感じで正解にたどり着きます。
①文の最後に 「for a year」があることを発見。
=1.2.が除外
②文が一文しかなく、スタート地点となる過去がどこにもない
=4.が除外
3.しか正解になり得ない!
まとめ
TOEIC 時制問題対策
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- 時制の問題ではまず他に相性の良い表現があるかを確認する(Yesterday, For a week, since~など)
- 過去の時点で、さらに過去のものを表現するときに過去完了を使う
今回は時制の典型的な例題で考え方を説明してみました。特に一番最初に知っていただきたい基礎編のような位置づけです。
正直、時制問題に関してはあげればきりがないほど意地悪な 複雑な問題もあるので、どんどん例題を紹介していこうと考えています。
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最後までお読みいただきありがとうございました!