こんにちは。ユタカニです。
これまで約3年間TOEICの勉強に取り組み続け、過去最高930点を取得することができました。
この経験の中で一番感じたことが、
「最後のPart7まで時間が足りない!全問解答できない!」ということです。
750点以上の高スコアを狙う方にとっては、おそらく最大の問題点と言えると思います。
そこで今回は、私が930点取った時の
・そもそもTOEICで時間が足りなくなる真の要因
・それを踏まえたリアルな対策
をご紹介します。
どれだけ勉強してもいつも最後10問以上、マークシートを”塗り絵”してへこみます。
やっぱり他のPartはあきらめて、Part7だけ全問回答できるように戦略を変えるべきでしょうか?
苦しい悩みですよね・・・。今回は全部930点取得時のリアルな対策だけをお伝えしていきます!お役に立てれば嬉しいです。
目次
なぜTOEICは時間が足りなくなるの?
TOEIC問題作成者の意図とは?
リーディングの制限時間を具体的に考えてみましょう。
全100問で制限時間は75分。
ということは、単純に1問当たり約45秒で進めないといけません。
少し考えたり繰り返し読む時間も加味すれば、これはとても厳しい設定です。
そして私は、TOEIC問題作成者がわざとそうしているのだと思っています。
なぜならTOEICは「ビジネス英語力」を測ると公言しており、ビジネスの世界では、大量の情報を取捨選択し、限られた時間で把握することが重要だからです。
そうであるなら、時間がたっぷり余って一度解答した問題を見返す時間など用意させるはずがないのです。
海外の人とミーティングしたとき、
「すいません!最初から会話を全部再現してくれませんか?!」
なんてありえないですものね。
逆に考えればTOEICで重要な能力は、時間内ですべての問題を確認し解答することなのです。これは結果を確認したときにも良く分かります。
個人的な感覚ですが、Part7を最後まで解答できれば、800点以上は取れるのではないかと思います。
(もちろん時間がなくて、読んでもいない問題を勘でマークしたときを除きます!)
あの厳しい制限時間はビジネスの世界を再現するため意図的だってことですね。
そう考えるとTOEICの問題のクセも良く考えられてますよ。シンプルな文法や言い回しだが大量の英語を聴かせたり読ませるというのはまさにビジネスの世界ですから。
意図を知った上で効果的な対策をつくることが大切!
では、とにかく英語力を高めるしかTOEICを時間内で全部解く方法はないのでしょうか?
そんなことはありません!
しっかりとした戦略をもって試験を受ければ、かなりの確率でPart7の最後(200問目)まで解答できるようになります。
次からはPart7を全部解くことに狙いを絞った対策を紹介していきます!
目指せ全問解答!そのためのリアルな戦略を一挙紹介
これが全問解答の基本戦略!
結論を先に書きます。
Part7でなにがなんでも50分の時間を用意してください。
別の言い方をすると
Part5、Part6をなにがなんでも25分以内で解いてください。
この戦略のもとになる原則として、リーディングの約6割がPart7だということです。
そしてPart7の英文は広告やEメール・ネット注文画面など非常にシンプルな英語です。
対策して時間を確保していれば全Partの中でも正解率を一番高くすることが可能です。
その証拠に、私が930点取ったときや人気参考書でほぼ例外なくおススメされている時間が「50分」でした。
多くの高スコア者もPart7にかける時間の大切さを痛感している証拠だと思います。
ちょっとマニアック?900点を目指す人への全問解答テクニック
以上、700点台までを目指す人なら、
・Part5・Part6を解いていて残り時間が50分切ったら残りは勘でマークして、とっととPart7に移る
が一般的な戦略です。
でも900点を目指す方はこれでは到底スコアが足りません。
そのため、Part5・Part6を25分で全て解く戦略が必要になります。ちょっとマニアックですが、ご紹介します。
・Part5・Part6の問題パターンを頭にいれて、解いている問題がどのパターンかを把握する
・1問ごとにすべて数秒単位の制限時間を設定し徹底的に守る
ということです。
900点を目指している方ならある程度の問題パターンはご存知と思うので、各パターンとおススメの制限時間の一覧表を紹介します。
パターン | 内容 | 制限時間 |
語彙 | 正しい意味の単語を選ぶ | 5秒 |
時制 | 同じ動詞の異なる時制を選ぶ | 5~10秒 |
動詞変化 | 同じ動詞の異なる変化形を選ぶ(ing形 or 受動態等) | 10秒 |
接続詞 | 2文をつなぐ接続詞を選ぶ | 20秒 |
1文選択 | 長文の中で意味が通る1文を選ぶ(Part6限定) | 30秒 |
この時間をオーバーしてしまいそうになったら、容赦なく次の問題に移り、また制限時間内で解く、とリズムを重要視してください。
はっきり言って、Part5と6は試験中に考えて解答がひらめくことはありません。
知っているか知らなかったか。それだけです。シビアに受け止めて制限時間を最重要視する戦略を取ってください。
Part7を全問解答するための対策は?
ここまでは、Part7までに50分以上時間を残す対策として、Part5・Part6を25分以内で解く制限時間の戦略をご紹介しました。
では、Part7の中では時間対策はあるでしょうか?
そのコツは、Part7の「文書種類」と「出題数」に着目して時間管理することです。
文書種類は「1文書(シングル)」、「2文書(ダブル)」、「3文書(トリプル)」の3種、出題数は「15」です。
これは毎試験固定ですので、以下がおすすめの時間対策です。
Part7の時間対策:
種類 | 出題数 | 時間 (1出題当たり) |
シングル | 10 | 2分30秒 |
ダブル | 2 | 5分 |
トリプル | 3 | 5分 |
さらに、
・Part7の英文を最初から一言一句読もうと考えない
・冒頭の一文(メールタイトルや、広告のタイトル)で概要を把握したら、次は質問を全部見て概要を把握する
・あとは、質問に関係あるところだけ拾い読みして解答しながら読み進める
この3つで上記の制限時間内で解答できる可能性が高まります
ところでこの戦略も、冒頭で紹介したTOEICの問題趣旨と相性バッチリなんですよね。
「ビジネスでは、限られた時間で必要な情報のみ取捨選択する。」
日本語だって、同僚からのメールを一言一句もらさず全部じっくり読む人なんていないですよね?だいたい最初の件名で内容を予測して、自分が回答しないといけない部分だけ注意して読む、ほら!同じではないでしょうか?
Part7はこのTOEICの趣旨の集大成とも言えるでしょう。
ちなみに当ブログでは、Part毎の徹底対策をより具体的にまとめていますので、よろしければ以下も見てみてくださいね。
あわせて読みたい
最後に
TOEICの時間対策はPart7を全部解答することを原則にする。その時間は50分。
Part5・Part6は1問1問で問題パターンと制限時間を設定する
Part7では、冒頭だけ読んで次に質問を全部読んで概要を把握したら、後は質問に関係ある部分だけ拾い読みする。
公式問題集ではとても紹介できない。まさに実際に900点超えを達成した経験があるからこそ紹介できるテクニックだと信じています
TOEICも資格試験ですから、やるからにはしっかり結果を残したいですよね。今日ご紹介の方法が少しでも理想のスコアに近づく手助けになれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!