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TOEIC 新形式と旧形式の違い~930点取得時の実体験でまとめてみた~

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こんにちは。ユタカニです。

TOEICは2016年5月からいわゆる”新形式”になりました。

?:問題数やスコア換算に影響が出たの?

?:全部難しくなったって本当?

 

試験が変わると、不安なことって増えますね。

そこで、私が2018年5月に受験し、930点を取った時の実体験を基に、

✔ TOEIC 新形式と旧形式の違いを、徹底考察

してみたいと思います!

TOEIC 新形式と旧型式の違い

Part3:3人による会話

・3人の人物による会話が追加

(出題数は13題中1~2題)

Part3/4:グラフィック問題と意図問題

・図表を見て、放送を聴いて解答する問題が追加

(例1:地図(図表)を見ながらルートを確認するやりとり)

(例2:メニュー(図表)についての店員と顧客のやりとり)

Part6:文選択問題(新設)

・長文の中にある空欄に、適切な「一文」(単語ではなく)を挿入する問題が新設

Part7:チャットテキスト、トリプルパッセージ等

・スマートフォンのチャットや、ネット注文、Eメール等、現代のコミュニケーション法に対応した内容が追加

・最大3つの文章を全て見比べて回答する内容が追加
(旧型式では最大2つの文章)

 

930点取得時の実体験まとめてみた

Part2は、間違いなく難問化!

かつて、Part2は、特に前半で、”単純な”受け答えが多くある傾向にありました。

 

”旧”Part2(単純な受け答え):

Q:会議はどこで行われますか?

選択肢:

1:午後3時です。

2:2階の小ホールです。

3:トムです。

これは、冒頭の「Where」さえ聴き逃さなければ、ほぼ必中で正解できます。

ところが、

新形式のPart2で増加した問題では、このようになります。

”新”Part2(間接的な回答):

Q:会議はどこで行われますか?

選択肢:

1:在庫確認はできていますか?

2:上司からのメールは読みましたか?

3:確かに、あの見積もりは大分高いですね。

いかがでしょうか?

会議の場所を、(おそらく当日に、)尋ねる同僚に、

「上司のメールに記載されていたのに。(読まなかったのね?)」

とさりげなく注意を促した、2が正解となります。どれ1つとして、質問に直接的に回答していないのです。

✔ Part2は、日常よく使う、間接的な回答が激増した

私は勝手にこれを、「玉虫(色)回答」と読んでいます。

長くTOEICに取り組まれている方は、このPart2の玉虫回答の増加に苦しんでいるのではないかと思います…

さらに悲しい(?)ことに、玉虫回答問題が出始めたころは、

直接的な回答(上記例だと、「午後3時からです」等)と、間接的な回答がまざっていたので、

わからないときは、間接的な回答が正解率高い!

という小手先テクニックが有効だったのですが(笑)、

最近は、選択肢全部が間接的になり、さらに難化しているようです。

まとめると、

新形式で最も難化したのは、Part2

✔ 理由は、冒頭を聴けば正解できる、直接的な回答が減ったから

そこで、これを意識し、模試でもなるべく、

質問に対し、どのような回答パターンがあるのか?

✔ 間接的に解答できる英語の言い回しはどんなものがあるか?

といったことを注意して復習すると、本番でも動揺することが少なくなります。

Part3は、”3人いるから”難しいんじゃない

Part3の変化として、気になるのは、

話し手が3人いる問題が出てきた

ということだと思いますが、実は、勉強してみると、

✘:3人いること自体は、あまり気にならない
(というか、気がつかない笑)

と気がつきます。

でもこれ、日本語でも当てはまりますよね?

例えば、ラジオでの会話で一瞬で、
3人だ(もしくはそれ以上いる)と、
気になることってあまりないですよね。

これは、日常会話では、

「話し手」は1人である
(同時に何人も話し出すことは、常識上少ない)

という原則(常識?)があるからです。

TOEICも、この原則を守っています。

✘ 3人の内、2人(3人)が、一斉に話し出す

なんて問題はまず出ません。

では何故、
3人という設定を、TOEICはあえて用意したのでしょうか?

それは、

✔ Part3の話題を多様にし、受験者の柔軟な対応力を確認できるから

だと考えています。

そして、この変更趣旨を意識することが、対策作りには非常に重要です。

3人が、一斉に話し出すは無くても、

 説明に対する聞き手の反応が、全く異なる

✔ 3人目が、予想外の話題を持ちかける

こういうことは、十分考えられますよね?

ちょっと、例を紹介します。

”新”Part3その1(聞き手の反応が違うケース):

トム:会社近くの「あの通り」に、新しい店ができたから、ランチで行こうよ!

ジェーン:良いわね!いつ行く?

ジョン:ごめん、その「通り」って、どこのこと?よくわからなくて…。

トム:そっか、君は異動したばかりだね。じゃあ、会社の入り口に集合しよう。

ジョン:助かるよ!で、いつにする?

 

質問:なぜ、会社の入り口に集合するのですか?

 

”新”Part3(話題が変わるケース):

メアリー:ねえ、さっき会社の近くでスーザンに会ったわ。元気そうだった。

トーマス:そうなんだ!新しい職場のこと聞きたいし、食事に誘おうか?

アンナ:食事と言えば、今度の定例社内夕食会はどこになったの?

トーマス:まだ決めてないんだ…さっそく3人で午後打ち合わせしようよ!

 

質問:3人はこの後、何をしますか?

 

こんな感じでしょうか?

場所を知らないという、予想外の反応をした相手に、配慮している

✔ 仕事外の話から、急に仕事の話に変わっている。

人物を1人増やすことで、話題が広がり、多様になっていますね。

2人だと、短い時間でここまで多様な問題は、出題しにくいです。

だからこそ、TOEICは3人の登場人物を用意したのです。

✘ 3人の英語を聴かせて、受験者を混乱させることが狙いなの?

といった、趣旨とはずれた理解から対策を取ろうとすると、苦戦することになりますね…

 

以上の趣旨から、私が思う、対策はコチラです。

”新”Part3対策:

話題が切り替わる時の言い回しを習得する
(By the way、Speaking of、Anyway等)

✔ 模試の問題を、英語で、感情を入れて音読し、実際の会話としてリアルに復習する

 

 

Part3/4のグラフィックは、”意識次第”で簡単に

Part3とPart4では、

●問題用紙に印刷された資料(地図やメモ)を基に解答する問題

が新設されました。

ですが、実感としては、 音声を聴くだけの問題より、シンプルかつ簡単になる傾向があります。
(2018年時点)

これは、グラフと音声両方で、解釈にブレがでないようにするため、比較的、
資料の中で、明らかに分かる問題のみ出るからだと思います。

問題用紙にグラフやメモがあると、一瞬、

「複雑な問題なのでは?」

と不安になりますが、参考書に紹介されている問題を復習すれば、十分に対応できます。

全く新しいPart6:目標スコアで変えよう

Part6は新形式から初めて設定されたので、それまでに例がない問題です。

ただ、問題数が16問と、リーディングパートで最も少なく、

かつ、Part5の語彙問題と、Part7の読解問題を半々にしたような形式のため、

目標スコアがいくつかで重点的にやるかやらないか、選択することができます。

Part6の特徴を詳しく説明した記事がありますので、ぜひご活用ください!

おススメ記事(Part6とPart7対策):

TOEIC Part6対策やテクニックを紹介!

 

その他リーディングの”今風”変化の対策

Part7では、短い文章を3つ以上読ませる「トリプルパッセージ」や、
扱う内容が、スマホのチャットEメール、さらに、オンライン注文(予約)画面など、
現代の文字発信に対応した問題が増えています。

この変更の要因は、今のコミュニケーションがインターネットを中心に、

短い文章を、早く発信する(短く、早く)

ように変化していることが要因なのです。

その証拠に、

トリプルパッセージの中身は、殆どがEメール(+ネット注文画面)です。

手紙での文通を、3通紹介したり、新聞の社説を、3つ紹介するような、じっくり読ませる英文ではないんですね。

トリプルパッセージを新設した「TOEICの趣旨」:

1.多様な内容を、早くに理解できるか測りたい

2.「ネット関連」の英文理解を測りたい


趣旨の根拠:

✔トリプルパッセージの総英文量は、ダブルパッセージと変わらない

✔トリプルパッセージの1つは、ネットでの注文(予約)画面ばかり
(文字数が非常に少ない)

✔3つの文章がすべて関連していて、一旦内容がわかると、スラスラ読める

最も多い例:
1.ネット注文(予約)
2.注文(予約)確認画面
3.顧客からのメール
(大抵クレーム…笑)

考えてみれば、日本でも、LineやSMSのように、

とにかく1回の文字量を減らして、どんどん発信する

ように変わってきています。
英語でも、同じことが起きているんですね。

そして重要なのは、Part7の変化が、そのまま対策作りに利用できるという事です。

”新”Part7対策:

✔ 文法や単語理解は重要視せずどんな内容か早く把握すると、正解率があがる

✔ 内容や表現がシンプルなので、復習すれば、早くに全問回答ができるようになる
(ネット広告や、注文画面、チャットがメインで、シンプルな英語が多いです。)

✔ Part7の問題数はTOEIC最多なので、Part7の復習がスコアアップに最も貢献する

Part7は模試を何回か復習し、かつ、本番で時間をかけて取り組めば、全問正解も十分狙える状態になっているのです。

私は、

✔ TOEIC Part7の対策がそのままスコアを決定づける

と考えています。

Part7対策は、別途まとめていますので、参考にしていただけると嬉しいです!

おススメ記事(Part7対策):

TOEIC Part7 重要性とスコア930点取得時の対策を一挙公開!

最後に~変化の内容がわかれば全く怖くありません~

 

本日は、

✔ TOEIC旧形式と新形式の違いと対策

について紹介しました。

TOEICは世界中の非英語圏で採用されている信頼度の高い英語試験です。

だからこそ、世情に合わせ、定期的に変更されています。

今回ご紹介した内容としては、ネットでの英語利用に相当の比重が置かれていることがお分かりになったと思います。

実際に英語圏で生活する際や英語を活かすとき、TOEICの勉強は必ず活きてくると信じて取り組んでいきましょうー!

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます!

 

 

※おススメ書籍(本日紹介した新形式対策について、特に丁寧に説明されています。)

 




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